複合機は一般的に、リース契約と「保守」についての契約も合わせて行います。
その複合機の保守契約で最もポピュラーなのが「カウンター保守」。
カウンター保守の特徴は、コピー・印刷する1枚あたりの単価を決めて、毎月の複合機のカウント数によってカウンター料金が発生するというカウンター方式の保守契約になります。
そこで気になるのが、「カウンター料金の1枚あたりの単価相場はどれくらいなのか?」。
基本的に複数の業者から見積もりを出してもらい、1枚単価が安い業者と契約すれば毎月のランニングコストの削減にも繋がります。
そこで今回は、複合機のカウンター保守の「1枚あたりの単価」に注目して相場などご紹介いたします。
▶︎目次
1.複合機の「カウンター保守」の仕組み
前提として、複合機は”精密機械”だということ。
紙詰まりや衝撃を与えるなど、ちょっとしたことが原因で故障するケースが多く、その都度修理を依頼するのは効率が悪いうえに、費用面でも負担が大きくなってしまいます。
そのため、複合機の導入にあたって、新品複合機は「保守契約」は必須。
中古複合機での契約は任意ですが、できるだけ契約することをおすすめします。
その保守契約には、「トナーキット保守」、「スポット保守」という、その都度依頼するタイプの保守契約はありますが、やはり最も契約者が多いのは「カウンター保守」。
業務用複合機では、8割以上はカウンター保守が選ばれています。
カウンター料金の仕組み
繰り返しになりますが、カウンター保守はコピー・印刷1枚あたりの単価を設定します。
通常、カラー◯円/1枚、モノクロ(白黒)/△円というように、カラー・モノクロそれぞれの単価を販売店やリース会社と取り決めます。
そして、複合機には印刷枚数をカウントする「カウンター」という機能が標準で搭載されており、カラー・モノクロがコピー・印刷される度にカウントされ、
「カラー・モノクロのカウンター数(印刷枚数)」✕「カラー◯円/1枚&モノクロ(白黒)/△円」
で計算されカウンター料金が請求される仕組みになっています。
そして、請求されたカウンター料金を毎月支払うことで、
- 定期メンテナンス
- 故障したときの修理(交換する部品)
- トナーやその他消耗品の交換
といった保守サービスが無償で受けられるようになるのです。
2.カウンター保守の1枚あたりの単価相場
毎月のランニングコストとなるカウンター料金は、カラー◯円/1枚、モノクロ(白黒)/△円、機種によっては2色刷りのモノカラーの1枚あたりの単価と印刷枚数によって計算されます。
当然といえば当然ですが、1枚あたりの単価が安ければカウンター料金は安くなります。
1枚あたりの単価相場は?
そこで、カラー、モノクロ、モノカラーそれぞれの1枚あたりの単価はどれくらいなのか?
正確な金額の算出は困難ですが一般的に、
- カラー: 15円~25円/1枚
- モノクロ:2円~3円/1枚
- モノカラー(2色刷り):6円~8円/1枚
というのが単価相場のある程度の目安になります。
しかし、繰り返しになりますが、契約する販売店やリース会社によって異なるため、見積もりを出してもらわなければ正確な単価はわかりません。
通常、カウンター料金は前項でもご紹介した通り、定期メンテナンス、故障したときの修理、トナーやその他の消耗品の交換といった料金が含まれています。
また、定期メンテナンスや修理のときの技術員の人件費も含まれるので、契約する販売店によって単価に違いが生じてきます。
現在、カウンター料金は値下がり傾向にあり、カラー10円/1枚、モノクロ1円/1枚というサービスを提供する販売店は増えているようですが、保守サービスの内容などを含めて信頼できる販売店と契約するようにしましょう。
3.まとめ
複合機の導入に際しては、リース契約とともに保守契約を結ぶのが一般的。
その保守契約で最も契約者が多いのは「カウンター保守」であり、「カラー◯円/1枚、モノクロ(白黒)/△円」という1枚あたりの単価を取り決めるのが大きな特徴です。
その1枚単価は見積もりが必要になりますが、
- カラー: 15円~25円/1枚
- モノクロ:2円~3円/1枚
- モノカラー(2色刷り):6円~8円/1枚
と、ある程度の単価の目安はこのようになります。
カウンター料金を支払うことで修理やメンテナンスといった保守サービス。
トナーなどの消耗品の交換といったサービスが無償で受けられるので、新品は必須ですが、中古でもできるだけ契約することをおすすめします。